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「死亡推定時刻」を観ました?

「横山秀夫スペシャル」を観て思い出しました。
実は以前見た「死亡推定時刻」というドラマの原作も横山秀夫さんだと間違っていました。ちなみに原作の小説も買って読んだのに・・・です。「死亡推定時刻」の原作者は朔立木(さくたつき)さん。このドラマが秀逸でしてかなり良い印象を持ちました。観たのが もう3,4年前なのでうろ覚えで間違っているかもしれませんがあらすじを。。。
ーーーーー以下「死亡推定時刻」のネタばれを含みますーーーーー

渡辺土建の社長 渡辺恒造の娘が誘拐される。恒造は地元政界や警察にもコネを持つ有力者。しかしその地位は強引な手法で築かれたもので彼を恨むものも少なくなかった。警察に発破をかける恒造。しかし娘は遺体となって発見される。身代金誘拐の事件と判断した警察は一度目の犯人からの要求を無視した。「金を払うといったのに警察が無視したからだ」と憤激する恒三。警察の失態になるかどうか、その決定的証拠になるのは死亡推定時刻だった。警察はその失態を隠すために無言のうちに行動を起こす。事実を知る立場にある鑑識員もこの警察上部の無言の圧力に屈し死亡推定時刻は改ざんされていった。
そんな中、ある容疑者が逮捕される。窃盗や暴行の犯罪歴のある青年。残された指紋から犯人と断定され死刑判決をうける。(身代金目的誘拐は無期か死刑)その非行歴や態度から 最初から有罪と決め込んだ国選弁護士、なによりも失態を隠そうとする警察による強引な取り調べにより一人の青年が死刑になろうとしていた。
国選の弁護人として公訴を担当することになった川井は今まさに冤罪が生まれようとしているのを目の当たりにする。彼を救うべく利益を度外視した調査をした結果、無実を証明する鍵は警察がその威信を守るため改ざんしたあの「死亡推定時刻」に行き当るのだった・・・。しかし警察はなんとしても「死亡推定時刻」を覆すわけにはいかなかったのだ、例え冤罪を出しても。。。

ドラマはとても面白かったです。原書では公判手続きや進め方、警察での取り調べ方などリアルで緻密な描写でした。(しかし実際あんな取り調べをされたら・・・どうでもいいやとなってしまうかもしれません)この話はいかに冤罪が成り立っていくか、というドキュメンタリーを見ている感じです。それもそのはず作者の朔立木は現役の法曹関係者といい、現在の法曹界の矛盾や齟齬に歯噛みしているかのような文章があります。正義が貫かれるはずの裁判や法の世界。しかしそこもやはり弱肉強食で結局弱いものは餌食にされていくという・・・本当に弱いものは最終的に何に頼ればいいのか・・・本当に安い費用の国選弁護人が小説の川井弁護士のように動いてくれるのか・・・。わかりにくい法曹界の裏を書いた本だと思います。なによりもドラマの中で川井弁護士が言った一言が個人的に印象に残りましたね。「この青年なら犯人に見える」世間もそう見る・・・。これが怖いなあ、やっぱり。冤罪の基本ではないかと感じる見方でしょうか。そして「あの人ならやりそう」から「あの人なら納得」になっていく。新聞報道がまだ犯人と断定されていないのにすでに断定口調、そこに警察の誘導があったのも事実ですが、「あの非行歴なら、あの見た目なら」で検証すべきマスコミも断定してしまうという。。。まさに市民ではおてあげの状態でこの立場だったらどう無罪を主張すればいいのか。本当にちょっと怖くなってしまいました。
ーーーーー以下、超ネタバレですーーーーー
でもこの話、正確に言うとちゃんと終わっていないんですよね。続きがあるというのではなく問題を提起して・・・事件が解決したかどうかわからないまま・・・終わりです。恒三の過去の話からマジメ一徹の実の兄が犯人ではないかとわかってくるのですが結局犯人として断定されたかどうかもわかりません。ドラマでは最後に自殺か事故死だったような気がします。「死刑判決の出た裁判の結果は?」「冤罪の可能性が高い青年は助かったの?」「死亡推定時刻の改ざんは証明されたの?」様々な謎を残したまま、終わりです。ドラマを観終わったとき「これは前後編の前編だろう」と思い、後編をいつやるのか探したりしました。しかし後編はありません。実は原作の小説を読んだのも「裁判の結果」と「あのあと青年は助かったのか」知りたかったからです。原作ではちゃんとラストまで書いてあるだろうと・・・。でもよく考えればラストがあればドラマでもやりますよね。小説でも結局こんな裁判に向かう弁護士の姿で終わっています。個人的にはかなり消化不良でした。これまた個人的にはホラーだったらこんな感じでも良いように思うのですが社会派の推理ものはやっぱり成功したにしろ失敗したにしろ 結末を知りたいものです。問題やその展開が面白いだけに至極残念です。う~ん、青年の死刑が回避できたか知りたい。死亡推定時刻の矛盾が追求出来たか知りたい。冤罪のその後を知りたい~。面白いだけに本当にもやもやしてしまって、そういう意味で読後感は個人的には最悪です。でも本当に展開は面白い小説でした。

「横山秀夫スペシャル」を観たのに「死亡推定時刻」ばっかりで・・・。「横山秀夫スペシャル」はまた書けたら・・・と思います。
以上あくまで個人的感想です。間違ってたらごめんなさい。
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