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「信長の合戦」を読みましたPart2

前回ちょっと書き忘れましたが、この本で一番感銘を受けたのは信長観以上に家康観でした。

一般的に信長は「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」に表わされるように
気性激しく独断専横、思い立ったら実行せずにはいられない・・・と評されています。
しかしそれはまったくの一面にすぎず、実際はおそろしく慎重で事前によく調査し、勝つ見込みが見出せなければ戦わない。(桶狭間でさえ一度奇襲の経験があり、実戦では情報収集に一番力をいれた)敵が強いと思ったら決して仕掛けない、そのためなら平気で頭を下げ、へりくだる。(上杉、武田への対応)形勢不利となればさっさと逃げ出す。(朽木越えの一騎がけ<単独で逃げ出した>など)侵略するにしても復讐するにしても地歩を固め、頃合を見計らって行っていたことから実は悠長な一面も・・・。
「平生<信長的経営者>を気取る人がいる。」と著者の戸部新十郎氏は書いています。。そして「遺憾ながら誤解しているか、そうでなくてもその底にひそむものを知らない。(それは)慎重さである。」「(いわゆる一般的に思われている信長的な)経営者が事業に成功するとは思えない・・・」と。信長は極めて合理的な人間であり、だから成功したのだと。
でもこういった信長評はけっこうありますよね。ですのでそれほど意外ではありませんでした。

徳川家康というと「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす」と評される人です。でも一方でこの評価も一面に過ぎないと言います。
「が、実情は違う。おそろしく闘争心が強く、容易に妥協しない。だれよりも好戦的反抗的であり、一口にいって喧嘩好きな男なのである。」
「(家康は)その足取りを見ればわかるが、よろず積極的であり、進むべきか引くべきかの切所には、必ず進むほうをとる。和戦なら戦い、しかも彼のほうから仕掛けるのが常である」
なんだかこっちのほうが従来の信長みたいな性格ですね(笑)
家康といえば苦労人で人生後半の訓戒には
「人の一生は重荷を背負いて、遠き道を行くが如し」「堪忍は無事長久の基。怒りは敵」などがあり
まさに「ガマンして待つ」イメージですがが、人生前半?はむしろ積極的な人間だったそうです。思えば関が原でも家康のイライラぶりがよく描かれますし若い頃の面影が見えますねぇ。
反面、律儀ものでもあり人質として苦労させられたはずなのに今川義元が討たれた後、煮え切らない今川氏真に対して
「父君の弔い合戦をなされよ。自分が先陣を承り、先君の恩に報いたい」と何度も申し入れていたそうです。
当時、まだ家康やその重臣たちの妻子が今川領に人質として囚われていたこともありますが、今川側から岡崎城に入城を求められても「義元どの亡き後、軽々に入城することは義に反することです」と言って入らず、今川軍が城を捨てて撤退したのを見て「捨てた城ならば、拾い取るべし」と言って入城したり。その後今川と別れて織田と同盟を組みますが、信長に長男が武田家と通じていると疑われ切腹を求められた時にも、泣く泣くその求めに応じたのもこの律儀さからでしょうか。(後年、確か酒井忠勝に恨み言を言ったとか・・・)信長と家康の同盟(織徳同盟)は信長が本能寺で倒れるまで続き、戦国では稀に見る長い同盟関係だったとか。これもやっぱり「律儀」だからでしょうねぇ。
「律儀者」だけど「実はケンカ大好き」な家康という評はあんまり見なかったので新鮮でした。

戦国時代の天下人三人のうちで家康が一番人気が無いと言います。信長は高度成長期、秀吉はバブル、なのに家康はリストラと安定期って感じですもんね。。。でも結果論かもしれませんが江戸三百年の平和を築いた人でもあるんですよねぇ。
あくまで自分の感想にすぎませんので、間違ってるかもしれませんが。。。
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